誰かが降り続ける/ホロウ・シカエルボク
 
葉に置き換えることなんてとっくにやめた、嘘の単純明快よりリアルな無理難題がいい、子供の時からいつか死に至ることを考えていた、それは凄く近く感じることもあったし、とても先のことに感じることもあった、一度は、そう、かなり近くで寄り添うように歩いていたこともあったかもしれない、だけどそんなことはどうでもいいことだ、誰がある日どうなるかなんて誰にも判ることじゃない、そして、誰かが居なくなったからって流行歌みたいに生きていけなくなるわけじゃない、なにもかもなくなるまでは終わりようがない、生がある限りは貪欲で構わない、それが欲望でも煩悩でも…なんだっていい、エネルギーになるものが正しい、エネルギーを信じろ、美
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