南相馬日記/葉leaf
く。
この間近所の美容室に行って散髪をしてもらった。美容室のおばちゃんはしゃべりたがりで、いろんな話題で盛り上がった。事故の後群馬へ避難したこと。その後戻ってきて美容室を再開したこと。本心としては群馬にとどまっていたかったことなど。
このように、南相馬での生活は、私に対して否応なしに震災と原発事故を突きつける。それによって営業を休止した店舗、その復旧のための工事の車両、その具体的な体験をじかに聞くこと。もはや震災と原発事故はメディアなどで収集された情報ではなく、「生活」そのものであり、じかに「体験」されるものである。
最近の私にとっての詩の源泉は「生活」であり「体験」である。とすると、
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