未来/葉leaf
立っては崩れ去り、不意の火災が起きては焼跡を作り、「事件」と名付けられるべき衝撃の数々が泉のように湧いてくるのを現に生き抜いた。暴力的な事件は例えば陽射しのように毎日降り注ぐものだっただろう。だが君は自分の詩を生きるための根拠として、動力として、未来へと向かう無数の行動の種として、一層育んでいったのだ。
詩とは愛であり、優しさであり、強さであり、知ることであり、感じることであった。どんな密林であっても、君の中には強固な詩があることによって生き抜くことができた。社会からの混沌的な暴力を受けても、君の中の詩は揺らぐことはなかった。社会が無機質の不条理な岩のようなものであったとするなら、君の詩は生
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