無題/葉leaf
 
りだ、
衝撃とは瞬間の打撃ではなくいやらしい持続の分泌液だ、
とてつもなく長い長編小説を読み終えたかのような衝撃を僕はあなたの暴力から感受したのです、
あなたの暴力は恐ろしく硬い人格の核内から遥かな総合を経て生まれたものだ、
暴力は余りにも激しく自らに愛され過ぎて行き場所を無くした自我の噴出、
かつて僕は花の美しさが分かりませんでした、
確かにどことなくきれいだと思っても何の感銘も受けませんでした、
あの頃の彫りもなく無味無臭のゴムみたいな世界をもう一度たしなみたい、
言葉だけを知っていてもその言葉の実感が伴わない未分化な自己、
感受性のない残酷で放埓な演算機にしか感受できない無
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