現代詩フォーラム ランダム道中千人斬り 其の参拾六〜其の四拾壱/熊髭b
また俺は、好きとはちょっと違う感覚があることも感じている。
好きというのは、どちらかというと、明確な感覚だ。
恋をすれば、その相手を好きなことは何よりも明確なことだし、
好きな音楽や文学、キャラクターやアニメは
特に無理しなくても興味を湧かせてくれる。
しかしその一方では、そういうものを選択している自分というものは
実は未知のものが渦巻く選択肢から
自分の限られた経験則の範囲の中で決定しているのだ
という意識を持つことは、大切なことだとも思う。
好き、という明確な意識に対して、
ちょっと違う感覚がある、とさっき書いたわけだけれども
それは何かといえば、
「何だかよ
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