贈与/葉leaf
 
内部は清浄でなければならない。負い目で汚されてはいけないのだ。そうして必然的に私は詐欺師になった。私は生活の資を得るために、交易しない。互いに義務を負い合うようなけがらわしい真似はしない。私は相手から財をだまし取る。私の利益はすべて私の力で主体的に勝ち取られたもので、私は誰に対しても恩義を感じる必要がない。詐欺師は私の天職だ。
だが、私はあるとき気づいた。この私の存在があらかじめ贈られてしまっていることに。私はこの私の存在を何ものかに負っている。神とか超越者とかそういった類の何ものかに。この私の存在が贈られてしまっている非常に忌むべき事態を解消するために、私は超越者のプログラムに細工をした。超越
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