鏡/葉leaf
 
イは美の激しい揺らめきで残酷な傷痕を負っていく。
(だがそもそも白紙は無垢だったか。白紙は真っ白に汚れていたのではないか。ペンキ、精液、修正液、そういうもので分厚く汚されているのが白紙ではないのか。白紙には汚れが先立っている、存在が無に先立つのと同様に。ブログを書く行為は、汚れた白紙を元に戻す行為、文字の輪郭でもって背後の暗闇を取り戻す行為、そう言ってもいいかもしれない。)

ブログは自分の同一性が事典のように少しずつ継ぎ足されていく場所である。自分の考えや趣味・感受性など、自分の在り方にとって要となるものが層状に積み重なっていく場所である。ブログを開いてみよ、そこに自分がいるではないか。も
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