百鬼繚乱 < 4 >/nonya
ますます厚くなっていく
わたしの鱗は見栄と欲を
照り返すばかり
そんなわたしなのに
それだけのわたしなのに
まっさらな眼差しで
信じると言ってくれる
あなたって馬鹿じゃない?
尻尾のようにつきまとう
わたしの過去をあなたは
決して踏んだりはしない
潮風のように哀しく湿った
わたしの傍らであなたは
一緒に黙り込んでくれる
余計なお世話
だけど
わたしも馬鹿になってみようか
痛みを堪えながら
鱗のような嘘を剥がし終えた
まっさらなわたしを
あなたは抱きしめてくれるだろうか
*
NUPPEFUHOFU(ぬっぺふほふ)
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