七年目のグノシエンヌ/もっぷ
とうはほんとうは
ほんとうはほんとう
はほんとうは「
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きみ」だけが夜の海に映っている「安寧色の靴を履いている
」かなしみだけを覚えている。かなしみだけを感じている「
存在していた頃の記憶に具体性は消えていた、それを求めて
いたというのは本心だろうか、会いたい、会いたい、きみに
会うということの意味を無が考えている姿を想像してみる」
きみだけが映っている夜の海に埋葬された結果論が今夜の月
をみつめているまなざしは限りなく自我から遠ざかることが
できているか。語る場合にどうしても葦になりたいという望
みから逃れきれない。偉大ではない尊厳などは欲
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