詩のレシピ(改)/hadukino
ことを喜ぶのか
身動きが取れない僕を白く染め上げようと
君は外で世界を振っている
船底に裏打ちされた確かさから
海面に散る煌めきを背に
緩やかに降りてくる人影
天使に見えたかもしれない
あの姿を目に焼き付けたか
その答え合わせを求めて
魚たちがそらに舞う夢を見る
辞典の言葉が辞典を形作る
私の身体はスカスカだ
風が吹けば空鳴りがする
何から足していくか
もっと削るか
必要最小限の機能美を目指すか
読み違えたとしても
新たな発見があり
積もり積もって
いつか
憧れの名乗りを上げる
EX IV.
胸につかえた実が花咲く頃には
見知ら
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