詩のレシピ(改)/hadukino
 
く。雨が降り始めた。草木が歓声を上げる。涙を紛らせた心が安堵している。

私の世界が終わりを迎えた。華やかなパレードが蜃気楼を目指す。見送った後、踵を返して次の終わりを探しに行く。田園風景を過ぎて、カフェラテで一息。八割方の満足が得られたら新天地の鍵を手にしている。扉を開けるかどうかは、まだ決めていない。




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EX I.
一人抜けても回るようになっている
不自由な水槽を右から左へ
どこにもいけない
いたいのもとんでいかない
なにも通らない喉の裏側がささくれだって
生きる欲だけを主張する


EX I
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