存在への挑戦/狩心
 
るという事実をも恐れずに、
自らの毛を全て毟り取って、リスとは言い難い、つまり、リスになる以前の「そのもの」
つまり、皮膚を全て引き剥がして、何かに少し触れるだけで耐えられないくらい猛烈に痛い
筋肉剥き出しの細胞「そのもの」で、「ワタクシ、リスではないのでして」

四年が経過して、日本では死を感じさせる、アメリカでは完璧を感じさせる、ナンバー
いつの間にか二匹の部屋には棘棘の外殻が開かれた、クリ坊のそう、棘棘の外殻だけがぱっくりと口を開けてそこに
佇んでいて、残されていて、ええ、布団もなく、床にそのまま語呂寝していたリスが、ゆっくりと目覚め、
何よりも先にまず、その愛すべき対象を確
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