人生への愛/葉leaf
 
 私は別に「人生を愛することが必要である」とか「人生を愛せ」と言いたいのではない。様々なことに開眼していくタイプの人間であるならば、自然と「人生への愛」に目覚めるはずであるし、そのようなところにも大きな詩の源泉があるのではないか、ということを言いたいのである。
 詩は何も個人が自己表現して個人レベルで自己完結するものとは限らない。自分のほとばしる感情、ほとばしる思念を叫び声のように発するだけのものとは限らない。むしろ、詩は相互作用の中で書かれるものでもある。他者や自然や社会からの刺激を楽しみ、他者や自然や社会へ愛情を返していく、そのような呼応の中で自然と詩は生まれるものであって、つまりは人生の
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