女の子の銀河鉄道/もっぷ
 
遠くてどうしようもないところにある
でも大切な里にゆきたいとお金を貯めていた
わたしは消えてしまうのだけど

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女の子がそれを知る前
暖かな手のひらが彼女にスプーンを手渡して
は、顔が無いままの歳月が長く
その不在に気がつくほどの歳になった彼女を
やがて追い詰めてしまうようになった
、だから
女の子はいつでも泣いていた
足りないものを求めながらということが
明らかな、そのかなしみを隠すすべもなく
泣いていた本当に
足りていなくてでも
口に出してみたことがなく
泣いている理由が言えないままにいつか
こんな日を迎える

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遠くてどうしよ
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