女の子の銀河鉄道/もっぷ
しようもないはずだったそこは
顔をあげたらすぐ目の前にあった
わたしは女の子でと自己紹介をはじめると
いや、ただの女の子ではないよと
優しい声がしてお金を受け取らずに言う
足りなかったそれだあたまがごっちゃになる
いま居るここはここはここは
大切な里なんだ信じても構わないのですね?
見知らぬはずの手のひらのひとが微笑んでる
ではなくてそれは
誰かではなくて 場所 で
そこには 私 のためのこども用の椅子が
「家の子に家のスプーンを」
あとはもう消えて、
からのできごと
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