石/葉leaf
とき、そこではあなたが、自分の孤独を投げ捨て、傷つくことも恐れずに投げ捨て、閉じた心の重みを人生に分け与えた証明が、重い石として残るのです。」確かに私の河には重みをもったものが何一つもないようだ。私は心を閉ざすことで、傷つくまいとすることで、何一つ人生に重みをもたらすことができなかった。そして、河の石とは信じた相手の存在の重みでもあるだろう。私は自らの孤独の重みを投げ捨て、相手の存在の重みを受け取る、そういう信じ合いを積み重ねることがなかったため、私の河にはその証明としての石が一つもないのだった。「石に取り囲まれた、とりどりの重さで彩られた河が出来上がるとき、あなたは今よりもずっと重い涙を流すでし
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