石/葉leaf
 
でしょう。そして今よりもずっと河の流れは急になり、いくつにも分かれていくでしょう。」私は思った。そうはいっても私が人を信じられないのは一つの堰があるようなもので、河の流れを途中でせき止めているものがあるせいだ。そもそもこの河は誰の河だったのだろう。私にはそもそも河を流すことすらできていないはずだ。ではいったい、この河は誰の河なのだろう。男は私の心を察するように言った。「あなたの河はちゃんと流れている。あなたの堰なんて本当はとっくに乗り越えてしまっているのです。あなたはそれに気づいていない。だから夢の中でしかこの河を見ることができないんです。」

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