川口晴美詩集『lives』を読んでみた/光冨郁也
にCD化されている)を聴いている14歳の少年。田園風景の緑の中のオープニングは美しい。簡単に事柄の言葉だけ羅列すると、万引き、いじめ、ひったくり、沖縄(西表島)旅行、旅人の交通事故、ケンカ、いじめ、脅迫してさせている売春、校内合唱コンクールのもめごと、そそのかしての集団レイプ、自殺(?)、リリィのコンサート、殺人、そして主人公は15歳になる。という話。(少年は実際にはコンサートでもリリィに会えなかった)
少年バスジャック事件がニュースに流れる時期。ネットのチャット(?)でリリィの話が交わされる。「僕にとってリリィだけがリアル」という。「僕にとってエーテルだけが生きている証」ともいう。「エーテル
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