川口晴美詩集『lives』を読んでみた/光冨郁也
きながら、私は私自身の生きている感覚を何とかつかまえようとし、そのことでこの世界とつながろうとしているのかもしれません。」
これはネットサーフィンをしているときに見つけた川口氏の文章である。
「夜歩ク」の世界はこの感覚なのかもしれない。
詩を読んでいると、他者の世界観の道筋をたどれることがある。それは「発見」といってもさしつかえがないかもしれない。まるでその世界観を自分のものとして感じられるかのように。
追記。『リリィ・シュシュのすべて』を川口さんから勧められてDVDで観た。川口さんはこの映画は嫌いらしい。
ヘッドホンでリリィ・シュシュ(架空のシンガーらしいがこの名前で実際にC
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