川口晴美詩集『lives』を読んでみた/光冨郁也
田美和さんとふたりでした試み、場所を指定し、相手と自分とが指定した場所で感じたことをもとに作品を書くというものらしい。
競作・コラボレーションという試みの詩集。その空間に生きている気分、気持ちというものが共有できるような感じがした。皮膚感覚でリアルな気持ちが実感できる。他者の生を追体験できた。
これで終わろうとしたのだが、「夜歩ク」に関連するおもしろい文章をHPで見つけた。最初、詩集中、この作品は決して重要なものではないような気がした。しかしそれは間違いだったかもしれない。
「詩を書くことは、夜中に一人でコンビニからコンビニヘさまよって歩く感じに似ている気もします。書きながら、歩きな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)