小屋/草野大悟2
 
浮かべながら、毎日学校に登校してきていた。
 そんな山中くんの顔が、次第に青白さを増してきた十二月二十二日、僕は、理科室の人体標本の横で、首を吊っている彼を見つけた。 彼は大便や小便を垂れ流し、青ばなを垂れていた。駆け寄って、彼を下ろそうとした瞬間、山中くんが突然目を開き、ニタァッ、と僕に笑いかけた。僕は腰を抜かして、その場にへたり込んだ。
 それから、二日後の十二月二十四日、山中くんは、理科室の人体標本の横で、僕が二日前に見たのと寸分違わない格好で死んでいた。 クリスマスイブのその日は、山中くんの誕生日だった、と担任の先生が目をしばたたかせながら教えてくれた。
 僕は、その
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