詩の試みー知りすぎている貧しさの中で mixi日記より 2010.12.9/前田ふむふむ
 
化された時代、そこには、毅然とした一義的で規範的な社会があり、現代詩は、いくらでも違反する言葉を使うことができたからです。
例えば、戦後の荒廃した時代に、暗い内向的な詩を書けば、それだけで、その時代を反映している比喩として見られて、その違反は、新鮮に読み手に伝わり、いくらでも詩人は、詩を書くことができたのです。

でも、冷戦が終結して、世界は陰鬱な恐怖から解放されて自由を得ましたが、現代詩は、世界から違反するものを見つけることが困難になっていったのではないでしょうか。
あらたに、もたらされた一義的な世界観は、世界のアメリカ化というグローバリズムでした。それは、膨大な情報、豊富で圧倒的
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