川柳が好きだから俳句を読んでいる(11、八木三日女が死んでしまった)/黒川排除 (oldsoup)
 
れば六冊の句集を出していて、遺族にそのつもりがあれば遺句集を出して、七冊になるだろう。まあ個人句集としては五冊だね、活動歴にしては少ない。前の文章に付け加えるならば、この句集の流れだろうか。第一句集『紅茸』では剥き出しの暴力性であったものが第二句集『赤い地図』では、その赤というイメージを継承しつつも破調という、つまり五七五を激しく飛び出した調子で表現されている。ちなみに全句集の色も真っ赤。そこを第三句集『落葉期』がやや定型に押し戻しつつ、表現を少し俳句的にしながらも、攻撃性を保ち続けている。ちなみに第二句集辺りから幼児性が芽吹き出してもいたね。赤から落葉への移り変わりも秋の風景で掴み取ることができ
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