詩人女子/yamadahifumi
楽しくおしゃべりしている最中なのに
つい、黙りこんでしまうのです
だから、皆急に黙った私を見て
「どうしたの?」
って聞きます
・・・私、恥ずかしくて言えません
今、書きたい詩ができたなんて
・・・なので、私は家に帰って
ノートに向かって一人、詩をしたためます
外は、四年ぶりの大雪が降っています
なのに私のペンはぐいぐいと進みます
それはまだ十六の小娘がやる事ではないと
私は知っています
でも、私の中のもう一人の
詩人としての私は私にいつも指図するのです
「私を書いて! 私という言葉を書いて!」と
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