川柳が好きだから俳句を読んでいる(9、安井浩司のこと)/黒川排除 (oldsoup)
 
安井浩司が糞を出したシーンを想像してもらう必要はないが、これがおれの感じている最大の断絶なんだ。人間からどうしようもなく出てくる糞、人間から完全に排泄される糞と人間そのものとの間には、明らかに強いマイナスイメージの断絶がある。糞は汚い、下品、エグい、気持ち悪い、多くの人間は直視に絶えないだろうし、直視どころかチラッとも見たくないだろう、それがじぶんのものでもだ。だがそれは確かにじぶんが出した、作ったモノだということも事実だ。ここに凄まじいまでの実際がある。こんなにひどい創造があるだろうか? だが現実には、フロイトおじさんの言うことを信じるなら幼少期には肛門期という期間がそれらの断絶を埋めていたはず
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