川柳が好きだから俳句を読んでいる(9、安井浩司のこと)/黒川排除 (oldsoup)
はずだし、うろ覚えだけど日本の神話にも糞から生まれた神様がいたはずだ。それは芽生えた自我が断絶を作ったという見解を示すものであり、かつ、糞は紛れもない創造物だということをも示している。安井浩司が後期に至って国や創造という言葉にこだわりはじめたのもその実際を装うさらなる方向性を開いたからだろう、現にその糞と創造を結びつける俳句もある(厠から天地創造ひくく見ゆ)。
死鼠を常(とこ)のまひるへ抛りけり
だからおれは安井浩司が好きだ。糞が好きなわけではない。スカトロジーバンザイというわけでは決してない(信じて欲しいよね)。しかし安井浩司のことは徹底的に糞のひととして扱わなければならない。そ
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