人と蛇の寓話/まーつん
 
ってきたところで
 お前がどう動くか
 俺には全て分かっている
 ケチな刃物を叩き落とし
 その身体に巻き付いて
 雑巾のように締め上げて
 空しい希望を絞りだしてやろう

 懐の銃を抜いたところで
 引き金にかけたその指に
 稲妻のように踊りかかり
 刃と研いだこの牙で
 あっさり噛み切ってやろう 

 喜びの時も、悲しみの時も
 お前の腹の中にいた俺だ
 その浅ましき心の足取りなど
 三歩前から予測できる
 俺はその先に待ち構え
 鎌首をもたげていればいい  ゛

私は絶望の溜息をついた
その通りなのだ
この蛇は滅びることがなく
獲物を逃すことも
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