空にさよなら日記/八男(はちおとこ)
 

  あの得意そうな顔を思い出して、急に懐かしくなった。心の中で、何かが回復していく。草刈さんのボディブローのような屁に、ダメージをくらって、荒島さんの屁を思い出し立ち直っていく。変な感じ、屁ぇーんな感じ。
  
  ぼくは学生時代、絵を描いていた。デッサンは苦手なので、抽象画ばかり描いていた。とにかく、絵具を紙に塗りたくっていた。山田かまちとか、横尾忠則とか、ジミー大西とか、岡本太郎とかに感化されていたのもあると思う。
  シャーマンみたいになって、霊感でイタコみたいに、うわぁーって書いた。
  学校から、もう使わない横断幕とかもらって、裏にペンキで塗りたくった。
  それが先生の目
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