一月の便り/ポロリ
粉雪と氷の覆われた大地に
舞い落ちる言の葉
雪に埃が吸い取られたせいか
その手紙は透き通っている
伝達率が高いせいか
その手紙はとても温かい
まっすぐに伸びた信念が
祝いの言葉を述べる
静謐と荘厳が
ピンク色の封筒と便箋と
そして
まる文字から溢れている
真剣な生き方が
そこには宣言されていて
これはラブレターではなくて
聖書か何かかという錯覚を
時に覚えるのだけれど
本当はとても大事なことで
僕が忘れていることなのだった
明日いなくなるかも
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