一月の便り/ポロリ
 
かもしれない自分の

どうしても伝えたい心残り

それが生命という彩をもって

真摯に僕の中に入ってくるのだった



思えば、以前「説教くさい」と彼女に言って

「ひどーい」と返されたので

「じゃあ、教え導いているね」などと

からかったりもしたけれど

ぬるく生きている自分に

理解できないだけで

過酷を強いられている者にとっては

至極当然の表現なのだと

今、思う。




添えられていた

まんまるの物体を

風呂に浮かべながら

僕は

薔薇の匂いに包まれた




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