先生/葉leaf
 
っていて
あなたの姿勢はいつでも折り目正しい
あなたの心はいつでも塗り立てのペンキのように
作りたてのパンのように
全てが始まりで終わりなどなかった
先生は私をラーメン屋に連れて行った
ひどく繁盛しているおいしいラーメン屋だった
麺を啜り終わった私は一言
「廃残意識があります」と言った
「敗けるの方か?」
「いいえ廃れるの方です」
先生は私をとあるキャンパスの石碑の前に連れて行った
ウルマンの「青春」という詩が刻まれた石碑だった
「俺は希望を見失うといつもここに来るんだ」
私はもうその若さを讃える詩句に共感するには
挫折を負いすぎていた
キャンパスの銀杏並木には新緑
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