僕の親友/yamadahifumi
う?・・・。しかも、早稲田の理工学部を出た後に大手の電化企業に就職したエリートだ・・・。だったら、俺の言っている事が即座に飲み込めるだろうさ。キミが毎日毎日、やっている事・・・。つまり、インチキだ」
「インチキなどやっていないさ。僕は・・・」
と、僕も思わず反論する。
「わかってるよ。わかってる。そう、怒るな」
と、ツダは僕をたしなめるように、両手を上げて上から下へとひらひらさせた。
「俺だってわかってるさ。キミが優秀な社員だっていう事ぐらい。キミが社会秩序を重んじ、それを形成している一人の人間だっていう事ぐらい。・・・だがな、俺の言っている事もまた事実だ。・・・いいか、生きる
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