僕の親友/yamadahifumi
きる事は、インチキにほかならないんだ。・・・何故かって?・・・それはさ、この世界全部が嘘でできているからだ」
「どういう事だ?」
と、僕は眉を潜めて聞く。
「考えても見ろよ。・・・君の企業が何を作って、何を社会に提供しているかを。・・・そして、その提供された連中が、どの程度、通俗的な生き方と考え方を持っているかを。・・・いいか、例えば、安くてうまくて早い、ファーストフードがこれだけ普及したのは良い事だ。それは間違いない。それは、『忙しい』サラリーマンにぴったりだ。・・・で、そのサラリーマンは何を作っているんだ?・・・これまた、忙しいサラリーマンにぴったりの、新たな情報サービスか?・・・
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