僕の親友/yamadahifumi
 
 「所詮、世の中の連中なんて大した事ないさ。この程度だよ」
 と、酔ってきたツダは言った。ツダは、酔うといつもより三倍くらいは饒舌になる。
 「俺はさ・・・ゴッホのように死にたいんだよ。あるいはニーチェのように、ね。俺は・・・今、この世界で、誰にも自分が理解されていないという事を誇りに思っている。俺はね・・・シドウ。自分の孤独を潔癖に保ったまま、死にたいんだ。自分の孤独が真っ白な状態のまま、死にたいんだ。・・・その場所を、この、まるで新雪のように美しい俺の孤独を、世の中の連中に、誰一人として渡したくないんだ。・・・いや、ほんとのところ」
 そう言ってツダは、自分のチューハイを最後まで、ぐいっ
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