解釈学/はなもとあお
人間
過去
時間
さまざまな解釈のなかで息をしている
伝統を重んじるのか
新しさを重んじるのか
それぞれの価値感が試される
わたしは
わたしとして規定していた身に纏っていた女性像から
遥かこどもの頃の満たされなかったわたし、という視野に
足元をすくわれるように
生活のあらゆる解釈の視点を失い
結婚と言葉をなくした
でも、時は待ったなしで継続していて、
迷子のまま生きること数年
最後は動けなくなった
最低限の子ども達との生活の日々のつづきに、いまがある
ふたたび、解釈する女性像を持ち、
明日を夢みられるか、というところまで、の回復
体調はまだ睡眠に支配され
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