(4)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
これじゃあ、負けちゃうなあ、
アーヤはヒョウスケくんに早く会いたいと思いました
勝ちたいからじゃなくて会いたいから走り出そうとして前を見ました
アーヤの口からちいさな悲鳴がもれました
アーヤの行こうとする方向にひかりのリングでできた道がのびていたのです
ひかりのリングを踏みながらアーヤはごめんねごめんねと心のなかでつぶやいていました
マヨネイズたちに謝っているのか迷いネズミたちに謝っているのかそもそもなんで謝っているのかアーヤにも分かりません
ヒョウスケくんも、謝っているのかな、
ふしぎなひかりを踏みながらごめんねごめんねとつぶやいているヒョウス
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