(4)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
ウスケくんを思い浮かべました
ヒョウスケくん、楽しいね、
アーヤはヒョウスケくんと一緒に歩いているようでした
アーヤ、ぼくもだよ、のびのびしたよ、楽しいね、
アーヤの空想をヒョウスケくんはいつもそのまま聞いてくれました
それがアーヤにとっては自然でふつうで大好きなことでした
アーヤもヒョウスケくんの空想をいつもわくわくして聞いていました
聞いていると前からじぶんも考えていたことのように思えるのでした
そんなふたりが半年ぶりに口を聞いたのです
そんなふたりが半年も口を聞いていなかったのです
アーヤはなんて不自然なことをしていたのだろうと思い
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