【さくらの ゆくえ その二 桜陰編】 三篇/るるりら
た
自転車は走る 葉桜の路を
葉桜の好きな 少女に逢うため
道も石畳もピンクに 萌え出ずる漣
「もっと 散ると いいのに」
まちあわせは あの桜の木
薄く緑に透ける陰
【成長を見守る春】
サクラ サクの電報を心待ちにしてたのだよと言っていたのは お婆さま世代
サイタ サイタとウタウ そのあとに桜がつづくのは 桜世代
サイタ サイタとウタウ そのあとにチューリップがつづくならチューリップ世代
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