戯曲(習作つづき7)/星☆風馬
 
のよ、どっちを答えても」
父  「、、、おれは、おれは、奈津ー、おまえが好きだー!」
母  「あ、逃げた」 
せむし「ただだだっ広いだけの土地を持つ土百姓、紗倉義弘の人生も、そこに国道が走ったときから波乱万丈、難破船、狂い始めたのだ。バブル経済の追い風で貸しビルを国道沿いにどんどん建てたのはいいが、中身は全部借金だ。「5%の男」と言えば聞こえはいいが単なる百姓が地元の大紳士に変身しても本当は大変だったと思うよ。100億借りて利息だけで毎月いくら返してたんだ?社員の給料も払わなきゃいけないし、年4回の家族旅行も、あのどでかい家も、全部見栄だろ?見栄張らないとケチだなんだとうるさいからな地の奴ら
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