戯曲(習作つづき7)/星☆風馬
お兄ちゃんはわたしのお兄ちゃんでしょ?」
龍児 「いいや、おれはおまえの兄じゃない」
奈津 「だって、お兄ちゃんじゃない」
龍児 「いいや、ちがう」
奈津 「お兄ちゃんはいつまでもわたしのお兄ちゃんよ」
龍児 「おまえは紗倉真奈の子だ」
奈津 「お母さん、、、」
母 「わたしは紗倉真奈ではない。わたしは高倉聖子。わたしはおまえの母親ではない。わたしはおまえを育てたが、おまえにお母さんと呼ばれる覚えはない。おまえは死んだ娼婦の娘、奈津だ。名前もわからない父親と娼婦の子、震災孤児より産まれた、震災孤児2世だ」
4人 「おまえは震災孤児2世だ!」
奈津 「そんな、、、」
奈津、
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