川柳が好きだから俳句を読んでいる(8、古家榧夫のこと)/黒川排除 (oldsoup)
 
去りぬ」の三句しか見つからない。だから、この実例と、作者の背景で決めるしかない。時間は深夜五時、もうとっくに寝るべき時間だ、明日になると気分がリセットされてまた一から悩むことになるかもしれない、なるほど、では買おう。そういう流れで購入にいたり手元に届いたのが古家榧夫全句集だった。

 雪崩──雪崩──凡てを我に葬り去れ

 まあおれ個人の句集とのしょっぱい出会いの物語はともかくとして、内容は良かった、想像と違っていたけれども良かった、単純な感想だが。想像と違っていたというのは、インターネットで血眼になり探した三句がいずれも雨、水、霧だったので、水に造詣が、あるいは執着が深いのかと思ったらそ
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