川柳が好きだから俳句を読んでいる(8、古家榧夫のこと)/黒川排除 (oldsoup)
親交が深かったという事実である。
橋本夢道は新興俳句の、定形を甚だしくぶっ壊すという界隈では有名なので知っているひとも多少いるかもしれない、あの妻のことが大好きな俳人だ。古家榧夫も一度妻をなくして再婚し、愛妻家であったらしい。野尻抱影はちょっと畑が違うけど、星の名前はほとんど知らないが星を見ることは好きなおれにとってはとても楽しい、星にまつわるエピソードをたくさん書いたひとなのでよく知っていた。これらのひとに囲まれていながら、実際に作った句の例がインターネットに乏しい。どれだけ血眼になり探しても「父葬りその夜の雨を吾子と聞く」「いくところ水色寒けき道ばかり」「くちづけにちまたの霧の来て去り
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