僕が思う現代詩と合唱の関係について (1)/赤青黄
っきゃきゃっきゃしていた。
だが、そんなある日のこと。僕はふと疑問に思ったのだ。
どうして、最近の合唱曲には、国語便覧に載るような(こう言っては何ですけれども)故人の詩、または年配の方々の詩を用いることが多いのか、と。
そうなのである。実際、現代邦人合唱曲に使われる詩人(使われる、という言い方はなんだか詩の事を下に見ているような言い方だが、僕は決してそう思っていないことをここで明記しておく。なぜなら、合唱曲は「詩」がないと作れないのだから。そんなこと言える訳が無いし、あってはならないことなのだ。)の多くが谷川州太郎氏の作品ばかりなのだ。氏の詩集が出るたびに、同じ詩が様々な著名な作曲家
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