僕が思う現代詩と合唱の関係について (1)/赤青黄
 
生だけでは、中々難しい所が多々あった。

特に「父の唄」という谷川俊太郎詩高嶋みどり作曲の解釈は五十人近い合唱部のメンバーの中で割れに割れたし「ティオの夜の旅」という曲では、作曲家が解釈するのを放棄したことを楽譜にさりげなく書いてしまう程の曲だったから、僕たちもよくわかんないままに曲を歌ったのを記憶している。(まあその曲&詩自体皆大好きなのだが…好きであるが故に解釈が分からないことにある意味苦痛を感じていたのである)

だからこそ余計に、詩のことが知りたくて知りたくてたまらないようになった。
その結果、僕の愛読書は国語便覧になり、合唱曲に使われた詩人さんの名前を
見つけるたびにきゃっき
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