僕が思う現代詩と合唱の関係について (1)/赤青黄
 
とにする。

僕は(そこまでじゃないが)合唱マニアで、しかも特に現代邦人合唱曲のマニアである。
合唱部の新入生歓迎コンサートで谷川俊太郎詩、三善晃作曲の「わたしが歌う理由は」に感銘を受け、高校に入学して初めて合唱、いや「音楽そのもの」を始めた僕は、歌を歌っていく内に、作曲家が合唱曲を作り出す、その力の根源である「詩」に魅かれるようになっていった。

合唱曲、というのは「音」を極めることも大事であるが「詩」の解釈をすることも大事である。なにせ、作曲家がその詩から受けたインスピレーションを元にしてその曲を作るのであるから、当然である。だが、その解釈をしようにも現代詩に対して素人である高校生だ
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