雪迎え(2)/ブライアン
 

 小学生の群れが縦長に伸びている。同級生の男の子が女の子と話をしている。手をつないで歩いている。誰かは誰かにちょっかいを出して、担任の先生に怒られていた。
 川の流れる音がする。目を向けると、小さな小川があった。陽射しの強い日だった。川面に反射した光が、小学生の群れを照らしている。光が頬に当たった女の子が眩しそうに目を瞑った。木の葉の影が彼女のほほに揺れた。

 木と木の間には蜘蛛の糸が張り巡らされていた。ピンと張った糸を指で切る。切れた瞬間、蜘蛛の糸が振動で揺れる。蜘蛛は大急ぎで寄ってくる。餌を捉えたと思ったのだろう。

 太陽が真上に昇る。分校の屋根に上った上級生が先生に怒られてい
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