風俗考 幇間の部/salco
 
嬢の装いが客の要請(お高く止まったOLや、魅惑の崩れた奥方には望めない)に合わせている
「だけ」なのに対し、彼らのは男性社会の規範に基づく自己像であって、顧客の欲求とは全く関連しないのである。何故なら毛穴の
開いたオバサンであれアタマに偏西風すさぶ砂女であれ、カネ目当てで自分をチヤホヤしてくれるステキな男は、どってことない容
姿を毎日ユニットバスで洗ってくれてさえいれば、膝の抜けたジーンズにウォレットチェーン、無精髭でも構わない。

 そもそもがビジネススーツという固定給人種のドレスコードに、ホストクラブというぼったくり接待飲食等営業其2業態が倣う文
律は、滑稽の悲哀以外の何ものでもな
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