ふたり分。/元親 ミッド
まばゆいミラーボールのように見えた。
「寒いよねぇ」とあたり障りのない僕の話題に
彼女は、当たり前でしょ、冬だもん。と
笑っていた。
天神でバスを乗り換え、更に西へと向かいます。
乗り継ぎバスがくるまでの時間も
ずっとしゃべりとおしていた。
なにをそんなにおしゃべりする話題があるんだろう?
と、不思議に思うけれど
これまた不思議なことに、会話が尽きることは無くて
僕たちはいつもにもまして話続けた。
ふと、僕らは、手をつないでるわけでもないのに
手をつないでいるような、そんな気がした。
西のとあるバス停に到
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