26歳の老後/komasen333
ン屋から大切な何か漂ってくる
死の影を垣間見せる微笑に詩の花束を無言で捧ぐ
チャンネルの取り合いをしたリビングに"ぽん”と置かれた離婚届
大便が跡形もなく消えてゆく行方をじっと見つめる次男
返信の文面どこか寂しげで思わずすぐに電話する夜
一握りとわかりながら応募する大企業ほど筆記で落ちる
すらすらと当たり障りのない答え面接官に笑顔で渡す
面接で手に汗かいて演じきるこの自分とは何者なのか
同い年とは思えない目映さでシュートを決める海
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