/鯉
大地に降り頻る金色の毛はブロンド女の陰毛でそれを知らないから食べたりできるのだとチュパカブラがフェイクファーのマフラーを抱き締めながら言った。そいつのしているのもやはり金色でおれはゴールデンバットを吸っていたのだけど口の中に時折入る葉っぱが自慰の前のものなのか自慰のあとのものなのかわからなくてとりあえず手を突っ込んで取り出した、金色だった。数億年前に死んだ女の化石がいまも降り注ぐのだ。女の巨大な死骸はみずみずしいまま山の頂に横たえられている。恥丘は、(至極まっとうに)切り揃えられて、大陰唇が風で揺れる。その顔は化粧みたいな憂いに覆われていてほんとうの表情を見るのは難しい。宇宙人と話したあと女の腰の
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)